ドイツにて購入。
コレクションの中でも大変珍しい、パレットをキャンバス変わりにした油彩画の紹介です。
燃える家屋の情景があり、そこの窓からネコが外に飛び出している一風変わった風景です。ザックリした描写でパグと思われる犬や、躍動感あふれるネコのジャンプなどが描かれています。
私の予見ですが、画家のパレット画の習作かもしれません。詳細な画家は判明していませんが、ドイツ派の画家、19世紀終わりから20世紀初めの作品と考えられます。
大きさは約32×21センチ程。
このようなパレット画はしばし肖像、風景画が見られますが、ここ100～150年程度の作品がほとんどで、作風、質が伴うものは非常に高価で取引されています。
若干絵の具の剥がれ等がありますが、時代相応と言えますし、普段楽しむ上では全く問題にならない範囲と言えるでしょう。

一部画像が左右反転しておりますが、こちらは横サイズから縦サイズに写真を加工したためです。

（2021年 5月 30日 0時 13分 追加）
同じ主題、構図のパレット画はHeinrich Sperling (1844-1924）の作品で見られます。私見ですが、彼の作品の下絵として書かれた可能性もあると思います。（または後世代の同じ主題の無名画家による可能性も考えられますが。）
絵具のハゲの状態などから、やはり19世紀後半の作品と考えられます。
画家は犬、猫などの動物に関する絵画を多くしているドイツ人作家です。